まず子どもがよろこぶ、うれしい、たのしいを

子どもが、自分で気に入って選んだ絵本。何度も借りる絵本。
「そうか、こんな絵本が好きなんだね」と、その絵本を大人が買ってあげる。
すると子どもは、当然よろこぶ。
その上、自分の選択を認めてもらったことで、子どもは少し誇らしい気持ちにもなり、自信も生まれる。
自己肯定感も育つでしょう。

子どもの生育段階で自分自身に対する肯定感をもてるか、もてないかは、その人の一生にとって、とても大きな影響を及ぼすことになると思います。

そこで子どもの自己肯定感を高めるのに、おすすめなのが、実は絵本です。
ただし、これは「よい絵本を読んであげましょう」という話ではありません。

図書館や学校、園で子どもや孫が、同じ絵本を何度も借りてくることがありますでしょう。
そうしたら、書店に行ってその絵本を買ってあげる。
絵本選びに迷ったとき、実はこの方法が最善の策です。

どの絵本を買ったらいいかは、子どもにきけばすぐわかります。
子どもにとっても最高のプレゼント、おみやげにもなります。
子どもがよろこぶこと、まちがいありませんよね。

まず、子どもがよろこぶ、うれしい、たのしいを第一にしてみませんか。

子どもや孫が気に入った絵本をたのしそうに読んだり、読んでもらっている。
その様子をみたら、買ってあげた大人もうれしくなるでしょう。
すると、また買ってあげたくなりますよ。

子どもが好きな絵本を買ってあげるということは、子どもの選択、判断をバックアップしてあげているようなものです。

そうすれば、絵本に対する興味関心は高まり、ひいては書籍一般に対する愛好にもつながり、「本好き」という流れに自然になっていくのではないでしょうか。
子どもの自主性、主体性にも大きく寄与すること、まちがいありません。

自分の選択に自信がもてて、自らを高めることができるようになると、「我慢しよう」という気持ちもうまれてくるとのこと。
信頼できる家族やバックアップしてくれる大人が自分にはいると思えなければ、人は「我慢」も「辛抱」もできないそうです。

子どもにとって、なによりも大切なのは自己肯定感です。
そのためにも、子どもが気に入った好きな絵本を買ってあげるのが思いのほか大切です。

図書館、園、学校にある絵本は、言ってみれば「みんなの絵本」。
気に入った絵本は自分のそばに置きたいし、くりかえしいつでも読みたい。
家にあるその絵本は「わたしの絵本」です。
その絵本が入っている棚が「わたしの本棚」。
この本棚は、「こころのアルバム」でもあります。

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